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花療法とは 季節の花 今月のひとりごと 著書

季節のお花(2024年)


10月
ケイトウ

ケイトウ
花言葉「行動的」

にわとりのとさかに似た赤い花穂がユニークなケイトウは、花穂は「鶏冠花」という生薬に、そして種子は「鶏冠子」と呼ばれていました。観賞用として親しまれるようになったのは安土桃山時代以降の事。今では品種改良が盛んに行われ、いろいろな花形や色彩の花が出回っています。 代表的な赤いケイトウは、無気力状態からの脱出に効果的。赤い花色には、神経を興奮させる作用が期待できることから、夜になるとドッと疲れが出てしまう人におすすめします。ケイトウを花形別に見てみましょう。

◎ニワトリのとさかに似たトサカケイトウはパワー全開の花。

◎久留米で誕生した久留米ケイトウ〔この種はトサカケイトウより少し球形〕は見るからにエネルギーの固まりのようです。

◎羽毛のような羽毛ケイトウは、柔らかさを兼ね備え、見る人をリラックスさせてくれます。

◎槍ケイトウは、花の先がとがっており、燃える炎の中に闘志を感じます。

◎ノゲイトウは、セロシアと呼ばれ,淡桃色の花色と細長い花姿がケイトウの仲間かと思わせるほど繊細な優しさを感じさせます。

この様にケイトウと一口にいってもいろいろな花形がありますので、その場の心や体の状態によって選びましょう。
(ヒユ科)  






9月
ホオズキ

ホオズキ
花言葉「和解」

淡い黄白色の小さな花が咲き終わると、筒状のガクが大きな袋状になり、丸い果実を包みます。ガクと果実がだいだい色にいろづき、それを口に含むと甘酸っぱさが広がります。ささいなことから心のすれ違い・・・そんな時、ホオズキを身近に置いて下さい。夏の楽しい思い出がよみがえり、人をせめてばかりいる自分の心の狭さに気づかせてくれるでしょう。
(ナス科)






8月
ヒマワリ

ヒマワリ
花言葉「応援」

ヒマワリは照りつける太陽の下で花を咲かせ、エネルギーに満ちた 夏の象徴といえます。輝くばかりの黄色の花は、見る人の気持ちに響き、自然とパワーが湧き出るようです。今回掲載したヒマワリは、新しいヒマワリで、国内外で多くの賞をとった話題の品種のようです。花数が多く、暑い夏でも咲き続け、花ガラも楽しめると説明書に書いてありました。日当たりと風通しの良い場所で育て、風通しが悪いと病虫害が発生しやすくなるようです。公園や道路沿いで見かけたら、ぜひ足を止め、観賞してください。リビングなどに、茎の長さと花とのバランスを考えて飾ってみましょう。
(キク科)






7月
アガパンサス

アガパンサス
花言葉「私はここよ」

南アフリカ原産。和名ではムラサキクンシランといい、スッと伸びた茎の先に、ユリ形の紫色(又は白色)の花を20〜30個放射状につけます。涼しげな花姿は夏の夜の熱気を静め、清涼感を漂わせてくれます。また、この花は気持ちを落ちつけるのに役立ちます。休息を過ごすリビングに2〜3本、花姿を生かしてスッキリ飾りましょう。和風にも洋風にもあいます。
ゆっくり休んで、さあ明日も! 意欲がわいてきますね。
(ユリ科)






5月
モッコウバラ

モッコウバラ
花言葉「やさしい手触り」

今年のモッコウバラは、たくさん花を咲かせてくれました。
モッコウバラはトゲがなく、病害虫にも強く、育てやすいバラです。わが国への渡来は江戸時代前期といわれ、花枝の先に花径2〜3センチの八重咲きの花を多数つけます。その様子は、まるで子どもたちが仲良く飛び跳ねているようにも見え、気分が和み、微笑をさそいます。香りがない黄花、さわやかな香りの白花があります。
(バラ科バラ属のつる性常緑低木)






4月
アマリリス

アマリリス
花言葉「栄光をともに」

観賞用に栽培される球根植物。あでやかなアマリリスは、リハビリに励む人におすすめしたい花。日々成長が目に見えて分かり、その伸びていく様子に限りない力強さを感じるからです。今日、明日、明後日と回復していく体と花の成長に相通じるものがあります。
茎が空洞ゆえ、やさしく扱ってください。茎は回しながら切ると、切りやすくなります。(☆アマリリスを購入した時の箱の絵柄が赤色であったことから、赤色の花が咲くかと思っていたところ、咲き始めたら予想外の白色のアマリリスでした。)
(ヒガンバナ科)






3月
クロッカス

クロッカス
花言葉「妖精のようにかわいい」

雪の中でも妖精のようなかれんな花を咲かせるクロッカスの故郷は、地中海沿岸から小アジア。日本へは明治の中期に渡来しました。ヨーロッパでは、昔から春を告げる花として愛されてきました。花色は、紫の他に白、黄、紫と白の絞りがあります。寒風に吹かれながらもけなげに咲く姿は、強い生命力を感じさせ、見る人の心に響きます。がんばりすぎて疲れてしまったときに出合うと、自然に肩の力がぬけて、体が楽になるのを実感できるでしょう。別名、花サフラン、春サフランとも呼ばれています。
(アヤメ科)






2月
パンジー

パンジー
花言葉「無邪気」

「三色すみれ」という和名でおなじみのパンジー。原産地はヨーロッパで、日本へは19世紀半ばに渡来しました。パンジーが咲いているようすは、日だまりのあたたかさを感じます。ひらひらとした花びらが子ども心のように無邪気でなんとも愛らしい表情。まだ大気が冷たく、出かけるのがおっくうになりがちですが、パンジーの花にふれると、その魅力にひかれて自然に体が動きだします。パンジーは、体を温め、食欲増進、体力アップにもつながります。問題解決は明日と、気分を切りかえ、のんびりとした時間をすごしてみましょう。
(スミレ科)






1月
オンシジウム

オンシジウム
花言葉「うららか」

新たな気持ちで新年を。

オンシジウムは、和名を「むれすずめらん」と小鳥が群れ飛ぶ様子にも見立てられた親しみのある名がついています。小さな蝶が舞うように咲くオンシジウムは眺める人の体を芯からあたため、新陳代謝を活発にする働きが期待できます。胃腸系にも効果的なことから、体力維持にも役立ちます。さらにオンシジウムは、生きる知恵をたくさん持った花です。原種はジャングルの樹の上に着生し、水分や養分を体にたくわえる方法、動物から身を守る方法、子孫を残すためなどあらゆる努力をしています。花が長期間咲いているのもうれしいですね。

特に新年は気分を新たにするためにも、身近に生命力の強い花を飾り、活力を補うことをおすすめします。花が下から上へと順次咲き上がっていく姿を眺めている間に気力がわき出て、以前にも増し、元気なあなたになれるはずです。鉢植えの場合は、カーテン越しに日の当たる窓辺などに、切り花の場合は、気温の低い場所に置くようにしてください。
(ラン科)






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